「おやすみ」という言葉ですが、全国の方言で見ると、実は多彩で、実はびっくりするほど地域で違いがありますので紹介させて頂きます。
普段、自分の話す言葉が「普通」だと思いがちで、気にすることがないのが日常生活の中の会話です。
しかし、人から「方言が出てますね」と指摘された時など、改めて気付かされることがあるのが方言ではないでしょうか。
日常会話でもあるはずの言葉が方言であったり、アクセントが違っていたりするなど様々ですね。
例えば、普段私たちが使う「おやすみ」ですが、この「おやすみ」の一言のにも、地域によって多種多様な表現があります。
調べてみました事を紹介しますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
「おやすみなさい」の方言は、全国の地域の違い
標準語でもある「おやすみなさい」の言葉ですが、寝る時の声がけの言葉の意味を持ちますよね。
全国の地方の方言ではそれぞれに特色がありますので紹介させて頂きます。
・「おやすみーや」(石川)
「もう遅いから、おやすみーや」
・「おやすめんせ」(岩手)
「もう遅いから、めんせ」
・「おやすみまれ」(富山)
「もう遅いから、おやすみまれ」
・「おやすみなんせ」(茨城)
「お疲れ様、おやすみなんせ」
・「おやすみなろ」(福井)
「お疲れ様、おやすみなろ」
・「おやすみさんしょ」(福島)
「お疲れ様、おやすみさんしょ」
・「おやすみなしやぁ」(愛知)
「お疲れ様、おやすみなしやぁ」
など、「おやすみ」の言葉と語尾が異なる異なるパターンが多いです。
しかし、特定の地域だけで使われる独特の表現もあり、特徴的なものを紹介します。
・「おしまいやす」(京都)
「もう遅いから、おしまいやす」
・「やすんでくりょー」(静岡)
「もう遅いから、やすんでくりょー」
・「おみょーぬず」(宮城)
「お疲れ様、おみょーぬず」
・「にんじみそーれ」(沖縄)
「もう遅いから、にんじみそーれ」
など、これらは完全に異なる言葉ですが、地域ごとの特徴がよく表れていると思いませんか?
「こんにちは」の方言も、地域よる違い
日本には「おはよう」や「おやすみ」のように、挨拶の言葉にも方言が豊富に存在します。
例えば、挨拶の言葉で「こんにちは」という朝の挨拶もありますので、この「こんにちは」も地域で異なるのかを、早速見ていきましょう。
「こんにちは」にも地域ごとの特色があり、富山県では「まいどはや」、石川県では「こんね、まいどさん」というように、それぞれの地域の文化や風土が反映されています。
他の地域では、和歌山県の「こんちは」「こんちゃ」や鹿児島県の「こんちゃらごあした」といった表現もありますね。
沖縄県では、男性が「はいさい」、女性が「はいたい」と挨拶します。
「はいさいおじさん!」という歌があるのは、この挨拶が元になっているんですね。
沖縄の「ちゅーうがまびら」という挨拶は、「ちゅー」が「今日」、「うがまびら」が「拝む、お目にかかります」を意味します。
面白いことに、「こんにちは」は本来「今日は」という言葉(文字)をそのまま読んだものです。
「今日は良い天気ですね」のような会話の一部が時を経て「こんにちは」となったのです。
言葉は時と共に進化し、文化に根差していくのですね。
その方言から、土地の情緒などが想像できるのは素晴らしいくですね。
「おはよう」の方言も、地域よる違い
人の生活の言葉で、先ほどは寝る時の「おやすみ」をご紹介しましたが、朝起きる時の「おはよう」についても参考にご紹介させて頂きます。
それでは、全国の地方の方言ではそれぞれに特色がありますので紹介させて頂きます。
・「おはやがんす」(岩手)
・「おはよごす」(青森)
・「はやえなっす」(福島)
・「はやいな」(三重)
・「はやいのー」(大分・福井・香川)
・「おはよーさん」(滋賀・大阪・京都など)
の挨拶も方言での表現が多彩です。面白いことに、「おはよう」は元々「はよう=早よう」を丁寧にした言葉です。
これは早起きをしている人への挨拶として使われるようになったとされています。
では、他の地域ではどのように言うのでしょうか。
例えば、「おひなりましたか」(西日本)は「起きましたか?」という意味です。
沖縄では「うきみそうちい」と言うそうですが、覚えるのはなかなか大変ですね。
このように、日本の方言は地域ごとの文化や歴史が色濃く反映されており、その方言の違いには常に新しい発見があります。
次はあなたの地域の方言を探ってみてはいかがでしょうか。
まとめ、全国各地で異なる「おやすみ」
日常で頻繁に使う言葉「おはよう」「こんにちは」「おやすみなさい」も、実は方言の宝庫。
私たちは生まれた時から聞いて育った言葉を「普通」と感じ、他の地域の言葉を初めて聞くと戸惑うこともありますが、それが文化の違い、風土なのです。
朝晩の挨拶の方言は奥深しい言葉であることを実感しますがいかがだったでしょうか。
方言の参考になれば幸いです。