方言の早口言葉、北海道から沖縄までおもしろい方言15選

方言クイズ

方言の早口言葉北海道から沖縄まで地域別のおもしろい方言15選を紹介いたします。

日本全国、北から南まで特色ある地域の速口言葉、変わった速口言葉、自分の地元の言葉で速口言葉があるのかなど、特におもしろい早口言葉を15個選です。

実は知っているようで見過ごしている方言があるかもしれませんね。

方言の速口言葉は、楽しいものですが、地方の独特の言葉が混じると、もっと面白くなりますので、最後まで読んでいただけるとうれしいです。

地方別の方言、速口言葉厳選コレクション!

地方別の速口言葉、ご存知ありますか?

では、地方言葉の速口言葉コレクションを始めましょう!

もちろん、これは速口言葉ですから、舌を噛まないよう注意してくださいね。

北海道地方、速口方言例

北海道地方の速口方言の例と意味を紹介します。

・花繁ゆる陽は凄いしんぺーしんぺー
(花が咲き誇る陽気は素晴らしいですね)

・カブとかぼちゃかぶとかぼちゃ)
(カブとかぼちゃを収穫しました)

・とんとことんとんとん、どっこいしょ!」
(これは競馬の騎手が馬を駆けるときの声掛けで、特定の意味はありません)

・ほっかいどうでほんぬでほっかりほっかり。」
(北海道で本物でほっこりほっこり)

これらの早口言葉は、北海道の方言や風土に関連する単語やフレーズを含んでおり、
地域独自の言葉遊びを楽しむために使われています。

東北地方の方言を使った速口言葉

東北地方は、独特の方言を持っており、
それを使った速口言葉もまた魅力的です。

津軽弁、速口方言例

津軽弁は、東北地方でも特に理解しにくい方言の一つです。
以下のような速口言葉が例として挙げられます。

・なのものわのもの、わのものわのもの
(お前の物は俺のもの、俺の物も俺の物)

・なないろになるな、ななつんな
(七色に成るな、七つ飲むな)

・おっとっとたったとこで、たったとこにおっとっと
(おっとっとがたくさんあるところで、たくさんあるところにおっとっと)

津軽弁を強調した一例です。
これを聞くと、何が何だか分からなくなりませんか。

津軽弁での会話は、まるで早口言葉を繰り返すうち、何がなんだか変わらない響きを持っています。

東北、速口方言例

東北地方では、以下のような速口言葉がよく使われます。

・あんだおらのごどあんだあんだっていうげっども、
(お前、俺のことお前お前って言うけれど)

・おらもあんだのごどあんだあんだっていわねぇがら、
(俺もお前のことお前お前って言わないから)

・もうあんだもおらのごどあんだあんだいわねぇでけろよ
(もうお前も俺のことお前お前言わないでね)

実際に言ってみると、東北の寒い地方の方言の特徴でもある、濁音と口を開けずに話す方言の特徴を感じる早口言葉ですね。

 

秋田弁、速口方言例

秋田弁もまた独特な響きを持っており、以下の速口言葉がその一例です。

・しゃべればしゃべったってしゃべられるし、
(言えば言ったって悪口を言われるし)

・しゃべねばしゃべねってしゃべられるし、
(言わなきゃ言わないって悪口を言われるし)

・しゃべたってしゃべられたほうがいいって、
(言って悪口を言われた方が良いって)

・しゃべねってしゃべられるよりしゃべったってしゃべっておいでげ
(言わないで悪口を言われるより、言ってたって言っておいて)

最後の例は、難関どアップですね。

関西・中部地方の方言速口言葉

関西や中部の方言は、速口言葉になることで有名です。

名古屋、速口方言例

中部地方の名古屋でも有名な速口言葉です。

・きっとかっとかっとかんといかんかったのに、
(キットカットを買っておかなきゃけなかったのに)

・きっとかっとかうのわすれたから
(キットカットを買うのを忘れたから)

・またかいにいかんといかんから
(また買いに行かないといけないから)

・なごやのなべになごやななめになべがなべなべなべ
(名古屋の鍋に名古屋七面鏡にが鍋鍋鍋)

和歌山、速口方言例

和歌山県の方言は、発音の「ざじずぜぞ」が言い難い早口言葉くいと言われています。

・だらだらだからでんでんどうじせづ
(ザラザラだから全然掃除しない)

・でんぶどうきんででんでんどうじせづ
(全部ぞうきんで全然掃除しない)

・だっくりだらだらをのどいてあげよう
(ザックリザラザラをのぞいてあげる)

・くだけしんで、くだけしちて、くだけしんじゃ
(くだけして、くだけしちゃって、くだけしちゃえ)

・あやまん、ないとなあ、あんだまんたい
(あやまってないとな、勘違いしている)

この速口言葉になるか試してみてください。
濁音がポイントとなる和歌山県の早口言葉でしね。

関西弁、速口方言例

関西弁の「~ちゃう」という言葉はよく耳にしましよね。

ただ、、「~ちゃう」が続くと何回「~ちゃう」言ったか分からなくなる早口言葉の方言ですね。

是非、「~ちゃう」を連発挑戦です。

・ちゃうちゃうちゃうよ
(チャウチャウじゃないよ)

・ほんまにちゃうちゃうちゃうん
(本当にチャウチャウじゃないの)

・ちゃうちゃうやって!
(チャウチャウだって!)

数回繰り返すうち、「~ちゃう」が
「ちゃ」「う」の言葉がで切れてしまいませんか。
私は結構な頻度で切れました。

中国・四国エリアの方言速口言葉集

このセクションでは、中国・四国エリアのユニークな方言です。

岡山の速口方言例

岡山県の番でこの地域の方言を使った速口言葉は、濁点がちょっと難しいですが、最初はゆっくり話すと意味がわかりやすい早口言葉です。

・なんででーどころにでーてた
(なんで、台所に出てた)

・でえれえでーこんてーてって
(とても大きい大根、を炊いておいて)

・ゆーてててゆーててたのに
(言ってって、言ったのに)

 

広島の速口方言例

意味を理解せずにまずはチャレンジしてみてください。

・がんすならがんす
(がんせんならがんせんと)

・あんたが、あんたあんた言うけぇ、あんた言うんよ。
(あなたが、あなたあなたと言うから、あなたと言っているのよ)

・あんたが、あんたあんた言わんにゃーわたしも、あんたあんたいわんのよー
(あなたが、あなたあなたと言わなければ私も、あなたあなたと言わないのよ)

 

高知の速口方言例

高知の早口方言は、他の地方の早口言葉と比べても、意味はわかりやすいですので、意味はわかるのですが、息継ぎが難し方言の早口言葉ですね。

・あんたあたしにあんたあんたゆわんとって
(あなた私にあんたあんた言わないで)

・ってゆうけんど
(って言うけれど)

・あんたもあたしのこと
(あなたも私のこと)

・あんたあんたゆうやんか
(あんたあんた言うじゃない)

・あたしもあんたのこと
(私もあなたのこと)

・あんたあんたゆわんき
(あんたあんた言わないから)

・あんたもあたしのこと
(あなたも私のこと)

・あんたあんたゆわんとってよ
(あんたあんた言わないでよ)

九州地方エリアの方言速口言葉集

九州地方は、「たちつてと」や「ちゃちぃちゅちぇちょ」など語尾が特徴があるとされています。

文字にして早口言葉を書いても難しいですし、実際に速口言葉で試すともっと難しく、すぐにつまずきます。

福岡(博多弁)の速口方言例

博多弁の「お」「と」が頻繁に登場する福岡(博多弁)の早口方言です。

意味を理解せずにまずはチャレンジしてみてください。

・「おっとっととっとってっていっとったとになんでとっとってくれんかったと」
(おっとっとを取っててと言ってたのに、なぜ取っておいてくれなかったの)の意味です。

これは九州の博多弁で有名な早口言葉です。

・おとうとにおっとっとととっとーば
(弟におっとっとを、取ってあるから)

・とっとってっていっとってって
(取っておいてあるって、言っておいて)

・いっとったとになんで
(言っておいたのに、なんで)

・いっとってくれんかったと
(言っておいて、くれなかったの)

以上、日本全国の方言を使った速口言葉の紹介でした。
それぞれの地域の特色が生きた楽しい速口言葉をお楽しみください。

大分の速口方言例

大分からは、「ぷっちょ」「いっちょ」のように特徴のある「ちょ」の速口言葉を厳選してみました。

ぷっちょは比較的に早口言葉の中では言いやすい言葉ですが、ぷっちょの方言が魅力的でしたのでご紹介させていただきました。

・ぷっちょかちょってっち
(ぷっちょ買っておいてって)
※ぶっちょ、お菓子の名前です

・いっちょったんに
(言っておいたのに)

・なんでかっちょってくれちょらんのって
(なんで買ってくれなかったの)

・ゆっちょんの
(言ってたんだよ)

・またぷっちょかっちょってって
(また、ぷっちょ買っておいて)

・いっちょって
(言っておいて)

鹿児島の速口方言例

鹿児弁は通常ゆったりとしたイントネーションを持つ方言で 、他の日本の方言に比べてゆったりとしたイントネーションで話されます。

音のリズム感が特徴的の印象をがあります。

・わいがおいにわいちゃったで
(あなたが私に、あなたって言うよ)

・おいもわいにわいちゃうとよ
(私もあなたに、あなたって言うよ)

・じゃでんわいがおいに、わいっちいわんければ
(だからあなたが、私にあなたって言わなければ)

・おいもわいにわいっちいわんたっじょ
(私も、あなたにあなたって言わな)

・かごしまかこしまかごんごしま
(鹿児島、鹿子島、鹿のご飯島)

・かごんまんまんまんまんま
(鹿のご飯、まんまんまんまんま)

佐賀の速口方言例

佐賀弁は佐賀県で話される方言で、他の日本語方言とは異なる特徴があります。

以下は佐賀弁の長めの早口言葉の例とその意味です。

・なんちゅうてもなんともなんちゅうわけでわんなんちゃったわ
(なんと言っても、なんともなんというわけで、私も何とかなったわ)

・すでばい、ながりょない、なべがいしんばい、かべがいしんばい
(「早く買い、長い寮ない、鍋買い心配、壁買い心配)

・かまやのかかかたかいかけんかいてって
(台所の妻に、肩が痒いから掻いてって)

・かかかんかんこっかくしうったたくけん
(妻は、缶を投げつけるし叩くから)

佐賀弁の早口言葉は、方言の独自の発音や言葉の特徴を強調しています。

 

沖縄の速口方言

沖縄の速口言葉は、その地名の特徴なのか、文字からのイメージが想像しにくいですが、まずはゆっくりと挑戦してみてください。

沖縄特有の方言、言い回しです。

・やーわーのことやーやーいうけど
(おまえは僕のこと、おまえおまえ言うけど)

・わーもやーのことやーやーいわんから
(僕はおまえのこと、おまえおまえと言わないから)

・やーもわーのことやーやーいうなやー
(おまえも僕のこと、おまえおまえと言わないで)

これはどうでしょう?文字以上に、舌を噛みそうな方言ですね。

 

まとめ

本稿では、北海道から沖縄までの日本全国における方言を使った早口言葉を紹介しました。

九州地方から始まり、沖縄、鹿児島、大分、佐賀、福岡と続く地方の特有の言葉を使った早口言葉は、それぞれの地域の言葉の特徴を生かしたもので、地域色豊かでユニークな特徴を持っています。

今回ご紹介した方言を使った速口言葉はいかがでしたか?

一人でタイムトライアル、二人で会話風に、またはみんなで罰ゲームを交えて楽しむことができます。

自ら作成した速口言葉であっても、言えないことにはいらだちを感じることもありますが、標準語が当たり前になってきた今だからこそ、方言を大切にし、楽しんでいきたいです。

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