この記事では、「しよる」という言葉が、どこの方言か、また言葉の意味や語源など、使用例を交えて紹介しています。
「しよる」という言葉を聞いたことがありますか?
この「しよる」という言葉は西日本でも、特に四国や九州の方なら日常的に使う言葉なんですが、他の地域の方には少し馴染みがない言葉かもしれませんね。
では具体的にどのような意味かというと、「しよる」という言葉は、標準語では「している」「やっている」という意味を持つ言葉です。
ただ、単純に動作を表現する言葉だけではなく、西日本地方の人の言葉の感覚や独特の表現力が詰まっているんです。
では、「しおる」という関西弁の魅力に触れながら紹介しますので、最後まで読んで興味を持って頂けると嬉しいです。
「しよる」の方言の意味は?
「しよるの意味を紹介しますね。読んでってね!
「しよる」の言葉は、主に「している」「やっている」という意味を持つ西日本の方言です。
標準語では「している」に相当する表現ですが、ただ動作を表すだけではない使い方の言葉です。
この「しよる」という言葉は、現在進行中の動作を表す際によく使われ、例えば「今、勉強しよる」と言えば、「今、勉強している」という意味になります。
しかし、単に動作を表すだけでなく、その動作が継続していることや、話し手がその動作を目撃していることなどのニュアンスも含まれることがあります。
面白いのは、「しよる」が時には習慣的な動作や状態を表すこともあることです。
例えば「あの子はよく勉強しよる」というと、「あの子はいつも勉強している」という特徴や普段の様子を表現を使う意味になります。
また、「こんな時間に外で遊びよるなんて!」というように使えば、驚きや注意の気持ちが表現されるなどの使い方です。
このように、「しよる」は単なる動作の表現以上の意味を持ち、西日本の人々の繊細な言葉の感覚が、この「しよる」という言葉に凝縮されているんですね。
「しよる」のことはどこの方言?
「しよる」の言葉は西日本の方言となります。
知ってました?
「しよる」は、主に西日本の地域で使われている方言で、特に、四国(高知県、愛媛県など)や九州(福岡県、長崎県など)でよく耳にする言葉なんです。
この西日本の広い範囲で使われる「しよる」ですが、地域によって微妙な違いがあることも面白いポイントです。
例えば、四国の高知では「しゆう」という形で使われることもあり、「今何しゆう?」(今何してる?)というように使います。
また、九州の一部地域では「しおる」という形で使われることもあり、「彼は今仕事しおる」というように使います。
ただ、西日本から離れた愛知県でも「しよる」を使うことがあり、この地域による微妙な違いは、それぞれの地域の風土や文化、言葉の発展には日本の素晴らしさですね。
「しよる」の方言の語源は?
「しよる」の語源について紹介しますね!
「しよる」の語源については、明確な記述がありません。
ただ、古語の「す(為)」は「する」という意味を持つ動詞の言葉があり、この言葉が語源として有力かもしれません。
「す(為)」の言葉が「し(為)」に呼び名が変化し、さらに「おる(居る)」が付いた形で「しおる」となり、さらに「しよる」に変化したと考えられています。
「おる(居る)」は西日本で広く使われる「いる」の方言形です。
つまり、「しよる」は「し(動作)+おる(いる)」という構造になっているんですね。
面白いエピソードとして、室町時代の文献に既に「しおる」という表現が見られるそうです。
当時から、現在進行形を表す表現として使われていたことがわかりますね。
また、「しよる」の「よる」は、動詞で接続する補助動詞である「よる」(寄る)が文法化したものだという説もあります。
この「よる」は動作の進行や状態の継続を表す働きがあり、それが「しよる」の意味にも反映されていると考えられています。
「しよる」の方言を使った例文と意味
方言「しよる」を例文で説明します!
「しよる」は日常会話の中で様々に使われる便利な方言です。
いくつか方言の例文を挙げて、その使い方と意味を見ていきましょう。
1. 「今、何しよるん?」
(意味:今、何をしているの?)
この例文では、「しよる」が現在進行中の動作を尋ねる際に使われています。日常的な会話でよく使われる表現ですね。
2. 「あの子は毎日勉強しよる」
(意味:あの子は毎日勉強している)
ここでは、「しよる」が習慣的な動作を表現しています。その人の特徴や日常的な行動を描写する際によく使われます。
3. 「こんな遅くまで外で遊びよって!」
(意味:こんな遅くまで外で遊んでいて!)
この例では、「しよる」の変形「よる」が使われており、話者の驚きや軽い叱責の気持ちが込められています。
「しよる」は、このように状況に応じて柔軟に使える言葉なんです。西日本の人々の日常会話に深く根付いた、実用的で味わい深い方言やと言えますね。
「しよる」の類義語の方言を使った例文と意味
方言「しよる」の類義語、例文と意味を紹介します!
「しよる」の方言の類義語の意味を持つ西日本の方言はいくつかあります。
それぞれの言葉の特徴と使い方を見ていきましょう。
1. 「しとる」(している):四国、中国地方、愛知の方言
例文:「彼は今仕事しとる」
(意味:彼は今仕事をしている)
「しとる」は「しよる」とほぼ同じ意味ですが、地域によって使い分けられています。
2. 「しゆう」(している):土佐弁
例文:「今何しゆうが?」
(意味:今何をしているの?)
「しゆう」は主に高知県で使われる表現で、「しよる」と同じ意味を持ちます。
3. 「しよっと」(しているよ):博多弁
例文:「心配せんでも、ちゃんと勉強しよっと」
(意味:心配しなくても、ちゃんと勉強しているよ)
「しよっと」は「しよる」に「と」を付けた形で、話者の意志や決意を強く表現します。
これらの言葉を使い分けることで、西日本の人々は微妙なニュアンスの違いを表現しています。方言の豊かさを感じますね。
まとめ
「しよる」の言葉が西日本の方言で、意味や使い方、語源を通して方言の魅力を紹介しました。
「しよる」は単なる「している」以上の意味を持つ方言で、現在進行中の動作を表現だけでなく、習慣的な行動など表現できる興味い方言なんです。
「今は、何しよるん」などの「しよる」の言葉は、言われた人がついつい返事を返したくなる、魅力的な言葉です。
また、「しよる」との類義語、例えば九州弁の「しよっと」などの方言を知ることで、この西日本の方言が一層魅力的な言葉と感じることができます。
方言を知ったことで、より西日本の魅力の一端に触れられたのではないでしょうか。
みなさんも、機会があれば西日本を訪れて、実際に「しよる」を使ってみてくださいね。
是非、「ちょんぼ」の方言を覚えていただき、ちょっとでも方言の魅力を感じてもらえたら幸いです。
「しよる」の方言を覚えて、是非使ってな!