「そやって」はどこの方言?、意味、語源、使用例まで徹底解説

関西弁

この記事では、「そやって」がどこの方言で、どのような意味かなど、例文を交えて紹介しています。

 

「そやって」という言葉、皆さんは聞いたことがありますか?

 

この一見シンプルな言葉ですが、奥深い意味と使い方を持つ関西弁の代表格の言葉です。

 

この言葉「そやって」は「そうだって」「そうだね」という意味で、同意、確認、驚き、相槌まで、場面に応じて多様に変化する不思議な方言なのです。

 

主に関西地方で使われている「そやって」ですが、その語源は「そう」「や」「って」という要素の組み合わせにさかのぼります。

 

また、使う地域や場面によって微妙な違いがあることも面白い言葉です。

 

では、関西弁の魅力に触れながら紹介しますので、最後まで読んで興味を持って頂けると嬉しいです。

「そやって」の方言の意味は?

方言たろう
方言たろう

「そやって」の意味を紹介しまっせ。読んでってな。

「そやって」という言葉は、関西弁の日常的に使う代表的な表現の一つで、標準語に直すと「そうだって」や「そうだよ」という意味になります。

 

「そやって」は、相手の言葉に同意したり、確認したりする時によく使われる表現です。

 

例えば、友達が「明日は雨が降るらしいで」と言ったのに対して「そやって」と返せば、「そうなんだね」という意味になります。

 

この言葉には、相手の言葉を受け止めつつ、軽く相槌を打つニュアンスが含まれています。

 

また、「そやって」の面白いところは、使う場面や文脈によってニュアンスが少し変わることです。

いくつか例を見てみましょう。

 

・同意を示す場合の例:

「明日は暑くなるらしいで」
「そやって、夏も近いなぁ」

 

・情報を確認の場合の例:

「新しい店ができたらしいで」
「そやって?どんな店?」

 

・驚きを表現の場合の例:

「宝くじ当たったわ」
「そやって!すごいやん!」

 

・相槌を打つ場合の例:

「最近忙しくてさ」
「そやって、大変やなぁ」

 

このように、「そやって」は関西人にとって非常に柔軟で便利な言葉で、会話の流れや話し手の気持ちに応じて柔軟に使い分けることができるところが素晴らしいですね。

 

「そやって」には、関西弁特有の柔らかさや親しみやすさが感じられ、標準語の「そうだって」と比べると、より親しみやすく気さくな印象を与えまる言葉です。

「そやって」のことはどこの方言?

 

方言じろう
方言じろう

「そやって」は関西弁でっせ、知ってました?

 

「そやって」は、主に関西地方で使われる方言で、特に大阪府、京都府、兵庫県などで広く使われていますが、関西地方の中でも、地域によって少し言い方が異なることがあります。

 

例えば、大阪では「そやって」が一般的ですが、京都では「そうどす」や「そやさかい」という言い方もあり、兵庫県(特に神戸)では「そやなぁ」という表現もよく聞かれます。

 

関西弁には、「そやって」の変化した言葉で、ユニークな特徴がたくさんあります。

 

例えば、語尾に「~やん」「~ねん」をつけるのが特徴的で、「そうやん?」「そうやねん」のような感じですね。

 

もう一つの「そやって」の言葉の特長は、関西弁は抑揚がはっきりしているのが特徴です。

 

「そやって」と言う時も、「そ↑やっ↓て」というように語尾を少し下げて発音する、「そやっ_て」(「っ」「て」の間に一呼吸の間合い)が入る発音をすることもあり、間合いが入ることで、強調、断定的な表現をするなどの特長があります。

 

これが関西弁特有のリズム感を生み出している言葉で、関西の文化や気質が詰まっているんですね

「そやって」の方言の語源は?

「そやって」の語源について明確にはなっていませんが、実はいくつかの言葉が縮まってできた言葉で、「そやって」は、「そう」+「や」+「って」という3つの要素から成り立っています。

 

・「そう」:指示詞で、「そのように」という意味。

・「や」:関西弁で使われる断定の助動詞で標準語の「だ」に相当。

・「って」:伝聞や引用を表す助詞。

 

・「そやって」も、そんな関西弁の長い歴史の中で形を変えながら、今も関西の人々の言語生活に深く根付いているのです。

「そやって」の方言を使った例文と意味

「そやって」は関西地方で日常会話でよく使われる表現で、具体的な例分を交えながら意味を紹介します

例文と意味:

・「明日は雨が降るらしいで」
「そやって、傘持っていかなあかんな」

意味:そうなんだ、傘を持っていかないといけないね。

 

・「新しい映画、おもしろかってん」
「そやって?見に行こうかな」

意味:そうなの?見に行こうかな。

 

・「最近、忙しくて全然遊びに行けへんわ」
「そやって、大変やなぁ」

意味:そうなんだ、大変だね。

 

・「宝くじ当たったで!」
「そやって!すごいやん!」

意味:そうなの!すごいじゃない!

 

このように、「そやって」は様々な場面で柔軟に使える便利な言葉ですが、フォーマルな場面では使わない方が良いです。

「そやって」の類義語の方言を使った例文と意味

「そやって」の方言を例文で説明しますので、読んでってな。

「そやって」の言葉以外にも、似たような意味を持つ類義語の方言があります。

いくつか見てみましょう。

 

・「ほんま」(関西弁):「本当」「そうだね」

例:「明日は晴れるらしいで」「ほんま?良かったな」

(明日は晴れるらしいよ。本当?良かったね)

 

・「そうどす」(京都弁):「そうです」のやや丁寧な言い方

例:「この着物、素敵どす」「そうどす。お似合いどす」

(この着物、素敵です。そうですね。お似合いです)

 

・「そやな」(関西弁):「そうだね」のカジュアルな言い方

例:「今日は暑いな」「そやな、アイス食べに行こか」

(今日は暑いね。そうだね、アイス食べに行こうか)

類義語の例文の中で、「そうどす」は京都の言葉ですが、「そやって」の言葉よりも京都特有の上品さや丁寧さが感じられます。

 

これらの言葉、とても似ているように見えますが、地域や場面によって少し異なりますが、類義語も関西弁のイメージとニュアンスは感じ取れる言葉ですね。

まとめ

いかがでしたか?

 

「そやって」という言葉から、関西弁の奥深さや面白さが見えてきたのではないでしょうか。

 

「そやって」は、「そうだって」「そうだね」という意味を持ち、様々な場面で使える非常に柔軟な関西の言葉です。

 

関西地方で広く使われていながら、地域によって微妙な使い方の違いがあり、関西人特有の温かみのあるコミュニケーションを反映している言葉として言えるでしょう。

 

今回紹介しました方言、「そやって」の言葉を知っていただき、ちょっとでも方言の魅力を感じてもらえたら幸いです。

「そやって」の方言を覚えて、是非使ってな!

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